東海大相模の皆さん優勝おめでとう!

決勝戦は、NHKと民放で放送していましたが、民放の解説者が、元横浜高校監督の渡辺さんと現帝京高校の前田さんでしたので、仕事の合間を縫って、そちらを見ていました。

百戦錬磨の監督の解説は、非常に面白かった。ここはこうするだろう、この場面はこうだと監督や選手の気持ちがわかるので見ている私も「なるほど!」と思って見ていました。

試合が始まってすぐに気になることがありました。
アナウンサーが、決勝戦に臨む前の両校の投手を取材してその気持ちを聞いたそうです。

仙台育英 佐藤投手「決勝戦は楽しんでやりたい」
東海大相模 小笠原投手「今まで楽しんで野球をしたことがないので、今日も今まで通りの気持ちで投げます」

そこから、両解説者を含めて「野球を楽しむとは」の論議が始まりました。
渡辺元監督「野球の質を楽しむのであって、楽しむというのを勘違いしてはいけない」
前田監督 「死に物狂いで練習をしてきたものだけが、野球を楽しむことができる」興南高校の監督が言われていたと。

ん~なるほど。なんか仕事にも通じるなあと感心しました。

その「野球を楽しむ」ということを考えながら二人の投手をみていました。仙台育英の佐藤君は打たれてもマウンド上で時折笑顔を見せる。打席に入るときもキャッチャーに笑顔で挨拶をしていた。あ~本当に決勝戦を楽しもうとしているのだなあ。一方小笠原君は、平常心というのでしょうか。真剣そのものといった感じです。

佐藤君は、打たれても笑顔を作ろうとしていたけれど、なにか無理をしているように感じて仕方がない。
渡辺元監督の「野球の質を楽しむのであって、楽しむというのを勘違いしてはいけない」という言葉が、佐藤君にあてはまっているような気がしてならなかった。

仙台育英が同点に追いついた回、同点の3塁打を打った佐藤将君。何本ファールをしただろうか。どんな球にもくらいついて三振しない。
小笠原君との目が離せない勝負。「絶対打ち取る!」「いや、絶対打ってやる!」この真剣勝負こそ野球の楽しさではないでしょうか。

東海大相模の右のエース吉田君も決勝戦前にコメントを残していました。「出番があったら、最後ですので腕がちぎれてもいいので全力で投げます」
一人で投げ抜いてきた彼に言うのは酷なんですけど、仙台育英の佐藤君には吉田君のような気持ちで投げて欲しかったですね。「絶対優勝旗を東北に持ち帰ります!」みたいなね。そしたら結果も違ったかもしれない。
「決勝戦は楽しんでやりたい」と臨んだ決勝戦だけど、楽しめなかったのでは、悔いが残ったのでは・・・。

早実の清宮君も準決勝の前の日に「楽しんでやれるかどうかがポイント」と言っていましたが、渡辺元監督の言葉からすると「楽しむというのを勘違いしている」と言わざるおえない。
「楽しむ」ということを考えさせられましたが、真剣勝負の中にこそ野球の楽しみがあると思いますので、これからでてくる球児達には「楽しむ」ということを勘違いせずに野球をして欲しいですね。また、素晴らしい試合が見れることを楽しみにしています。